みなさんは、農家さんにある特殊な格納庫をご存知ですか?
定温庫付格納庫(ていおんこつきかくのうこ)、低温庫付格納庫(左に同じ)と、呼ばれるものです。
【定温庫付、格納庫】とは・・・
外観と内観はこのようなものです。倉庫の中に、さらに部屋があるような構造です。
【さらにくわしい定温庫付格納庫の説明・・・】
・定温庫付格納庫とは、主に冬の厳しい冷え(しばれ)に、種芋を貯蔵できるようにする倉庫である。
・おもに道東地方で多く取れる、ジャガイモ、ながいものを中心に、種イモとなるものを冬の間貯蔵し、夏になると使わない場合も多い。
・その他、農家さんが自分の家ようにと、野菜などを貯蔵することもあります。
・倉庫全体を定温庫にするか、一部を定温庫にするかなどは、用途や要望によって変更可能
・じゃがいも用の定温庫は、じゃがいも自体が熱を発するので、断熱用のウレタンを80mm程度吹き付ける、また、ながいもは、熱を発しないのでウレタン吹付は、100mm程度吹付ける。
では、【低温庫付格納庫】とは???
外観と内観はこのようなものです。倉庫の中に、さらに冷凍庫があるような構造です。
しかし、定温庫とは違い、基礎の部分では大きな違いがあります。それは、下の説明と写真をみてください!
【さらにくわしい低温庫付格納庫の説明・・・】
・こちらも用途は主に野菜類の貯蔵だが、夏場に冷やしておくために使うことがほとんど。
・また、冷凍庫はマイナス30度以下になる為、沿岸地域の漁師さん方の、魚の貯蔵庫として使用されます。
・豊頃、大津で施工を経験しています。
・冷凍庫は、はじめはとても建設に苦労しました。
それは、冷え、しばれが、中の冷凍庫で起きるものですが、この冷えが、建物を傷つけてしまうことを解決するのに創意工夫が必要でした。
北海道の小路のアスファルトの表面が、ゆがんだり、膨らんだりしていることがあるのですが、お気づきの方はいますか?あれは、中で水を含んだ土が凍って膨張し、溶けて、縮むなどを繰り返す為に、歪んでしまう現象ですが、冷凍庫を設置した建物にも同じようなことが起こり、建物が浮いて来たりして、傷ついてしまします。
そこで、私たちは、建物が浮き上がらないように基礎を深くし砂利層を厚くしたり、空気層をつくるパイプを敷設するなど試行錯誤して、浮き上がらない、丈夫で長持ちする低温庫付格納庫を創れるようになりました。
8年ほど前にはじめて施工したのですが、はじめは、冷凍庫メーカーに相談したり、基礎の作り方を他とは変えるなど苦労もありました。
みなさまいかがでしたか?
冷凍庫付格納庫は、職人としての腕も必要ですし、現場での経験も必要です。
気温の変化を想定しながら、冷凍庫メーカーとも相談し考えながら制作しました。
そうして、会社に新しい技術、利益をもたらし、職人やその家族を支える仕事になりました。
私たち㈱半谷の倉庫、格納庫つくりは、北海道の重要な1次産業を支える仕事と言えます。
それだけに、とてもやりがいのある仕事で、北海道の多くの方々に貢献できる誇りを持てる仕事だと感じています。
株式会社半谷では、この大きな倉庫、格納庫を一緒につくっていく仲間を募集しています。
特別な免許などを必要としない、一般現場スタッフと、
将来のリーダー、幹部候補として現場を管理していただく、建築施工管理技士の募集です。
また、一般現場スタッフから、建築施工管理技師へのステップアップ、免許の取得なども会社では支援しております。
免許あるなし、経験に関係なく気軽にお問い合わせください。
大きな北海道の大自然に囲まれて、職人として、大きな仕事をしませんか?